あなたの好きなシーンが1/150スケールでいつでもあなたの部屋にある喜びをお届けしたい!!
鉄道模型レイアウト、ジオラマ制作、オリジナル情景パーツの販売
写真採寸図化サービス
撮影された写真をもとに3Dモデル(展開図)を生成いたします。
対象となる駅舎、建物、橋梁などの複雑な形状の分かる写真と、寸法の
基準となる値を元に、模型化の準備作業をお手伝いいたします。
現地にてロケハンされた特徴のある複雑な形状を模型化する際、寸法や
構造の関係性が把握できなければ、忠実な模型化にはかなり骨の折れる
作業となり得ます。また、プリンターやCNCなどの工作機械への入力
データを準備される場合も、出力された形状が実物の雰囲気を十分に
再現されたものになるかは定かではありません。これらの不安や苦労を
軽減させ、通常困難であった採寸作業も同時に行う事ができるサービスとなります。
納品ファイル形式はDWG,DXF,ASIS,STEP,IGES,PDFなどが可能です。

採寸図化を希望される方へ
このサービスは測量技術の一部である「写真測量」を用いたサービスとなります。但し、既存に撮影された
少数枚の写真や画像データを元にして、写っている全ての要素が明らかになるわけではありません。
図化には、ある一定の条件を満たした撮影方法が絶対必要条件となりますので、事前の確認をお願いします。
主な条件は、対象物の全容が連続して見える複数毎の撮影であることです。また、その全ての画像に対する
共通条件はカメラのズーム機能をキャンセルしたワイド端固定の撮影(絞り値も固定が望ましい)であること、
撮影画角のトリミング(縮小や削除)等のデータ編集の無い画像データであること、同一の(同一機種ではない)カメラ(レンズも含む)による撮影であることが最低限の条件となります。これらを全て満たした条件で
あっても、画像のブレやピンボケ、ハレーションやケラレ、画素数不足や対象物を線や点として視覚認識
できない、撮影対象物の連続性を十分に見ることができない等の理由により、希望通りの精度確保と図化を行えない場合があります。カメラ付き携帯電話での画像であっても図化不可能ではありませんが、誤差が
大きく発生する場合があります。その際「キャリブレーション撮影」を後にお願いする場合があります。
実物寸法を縮小し視覚的に楽しむ模型利用の為のサービスですので、高度な精度を必要とされる場合は
事前にお知らせ下さい。精度を高める為の撮影アドバイスがありますので、気軽にご相談下さい。
また、撮影対象物は第三者である所有者の固定資産であることを踏まえ、本サービス起因によるトラブルのなきよう配慮いただき、知的財産権・肖像権等の許可を得た撮影をお願いいたします。本サービスにおいて
得られる情報成果の権利は、撮影されたお客様や提供されたご本人のものとみなしますので、それによる
撮影対象物の権利を有する方に対するトラブルの責任は一切負いかねますのでご了承下さい。
写真採寸図化サービス利用方法
本サービスは、撮影された写真をもとに3Dモデル(展開図)を
生成するサービスです。お客様ご自身にて撮影された対象物の
画像データをもとに、ワイヤーフレームモデルを生成いたします。
画像上に写っている特徴のある箇所(軒先や角、建材目地等)を、
ピックアップし明示することにより、対象物をトレースしますので
複雑な形状を把握することが容易となります。
本サービスの利用方法として、左のサンプル対象物を用いて解説をいたします。




対象物の全容が連続して見える複数毎の撮影
対象物の周囲四方八方を取り囲むように撮影された多数の画像が必要となります。
それぞれの画像は対象物の全容を納めるように、撮影するのが理想ですが、実際に隣接物や樹木、電柱、その他の障害物が写りこんでしまうため非常に困難なケースが多いです。右の画像のようにサンプル対象の“角”に相当する箇所を基準としてワイヤーフレームを構成しますので、線分となる図中番号の「1と4」もしくは「5と8」の間が樹木等により
撮影できなくても構いません。
この画像を基準として対象物の全周囲を8~12枚程度の目安として均等に撮影して下さい。その際、次に撮影する画像内に撮影済み画像中の“角”の概ね半数以上が写るようにして下さい。例えば、図中番号2・3・4・7・8・11・12・15・16を含めた上で、撮影されていない(図の裏側に位置する)6・14に相当する“角”を撮影する、と言うような雰囲気で次の撮影を試みて下さい。
隣接物や樹木等により全周囲を均等に撮影することが難しい場合や、地形により到達できない場合もありますが、あまり神経質にならなくても結構です。
図中番号のあるひとつの角について概ね4枚以上の別角度から撮影された画像があれば(精度は低くなりますが)図化不可能ではありません。但し、以下のような撮影例は図化に対してあまり効果がありませんので、ご参照下さい。

悪い撮影の理由・・・・・
 
異なる画像同士において共通点となる“角”などの点の数が極端に少なく、この様な画像をどれだけ多く撮影されてあったとしても、撮影位置が悪い(中心に集中している)為、有効な図化は期待できません。
ワイヤーフレームの直線の始点終点を明確に画像内へ納める撮影を試みてください。
例えば、隣接物があって「11・12・15・16」の面が一枚の画像に撮影できない場合などは、それぞれの点が別の画像6枚以上に含まれているように撮影アングルを変えて枚数を多く撮影することを試みてください。

同一のカメラによるワイド端固定の撮影
使用されるカメラには様々な種類があります。一眼レフ、コンパクトデジカメカメラ付携帯電話、等どのタイプであってもデジタルデータの生成が可能であれば構いません。
しかし、前項の条件を満たす多数の画像が全て別のカメラであったり、異なるレンズであったりすると誤差が大きく出てしまい、図化不能となってしまいます。全ての画像は、同一のカメラ(レンズを含む)で同一の焦点距離であることが必要ですので、ズーム機能を使用せずワイド端固定にて撮影することと、撮影距離の統一化をお願いいたします。(但し、撮影距離に関してはそれほどシビアなものでなくても良いです。) 
絞り値設定の出来る一眼レフで撮影する場合、同一の絞り値による固定が望ましいですが、被写体深度が浅くなりすぎて不鮮明な角や点が生じてしまうよりは精度に影響するところが小さいため、それほど神経質にならなくても良いです。
また、一眼レフをお使いの方の“癖”として、対象物をフレーム(画角)内に納めるためのズーム操作を無意識に行ってしまうことが多くありますので、慎重にかつ確固たる目的意識をもった上での撮影をお願いいたします。 
レンズ交換やズーム機能の使用により精度が目測以下となってしまうため、あらかじめ別の記録メディアを準備し撮影箇所や方向等のメモ作業を並行し「通常のロケハンではない」ことを意識された環境作りを強くお勧めいたします。
これらの原因により図化不能事態や対象物と異なる不整データとなりましても、撮影やり直し以外に修正不可能となりますので十分ご注意下さい。
カメラ付携帯電話では、ほとんどの機種においてフルオートとなる場合が多いですが、図化不可能となるわけではありません。但し、一眼レフやコンパクトデジカメと比較すると図化精度が格段に悪くなるケースがほとんどです。
場合によっては目標精度が満たせず(誤差10%程度)補正データを取得するための「キャリブレーション撮影」を必要とするケースもありますので、撮影が完了した後でも機種変更等による廃棄処分をなさらぬ様お願いいたします。
また一眼レフ等でも「キャリブレーション撮影」を行うことで精度の向上を図ることができますが、100分の一程度以上の縮尺を与える用途の場合にはあまり効果が無いように思えますので、省略することを標準としております。

トリミング(縮小や削除)などのデータ編集の無い画像データ
本サービスでは個々のカメラに有するレンズの歪みや焦点距離などの“個体差”をも加味した、写真測量の技術を駆使したサービスですので、撮影後のサイズ変更や必要箇所の切取り(トリミング)などの編集がなされると目測以下の精度となり得ます。コントラスト、明るさなどの鮮明化の修正は自由ですが原則として修正を行わないデータ提供をお願いします。個人肖像権等により局所・部分的な目隠しや、モザイク処理が必要な場合は前述の条件が満たされる範囲内にてお願いいたします。
 データ形式はJPEGを標準として、300万画素以上の一枚あたり2MB程度の低圧縮データをお願いいたします。
図化作業はオペレーターの肉眼による目視判断を基準とした作業となりますので、必ずしも非圧縮・高画素・巨大データである必要はありません。

サンプルデータは、
携帯電話付属のカメラにて300万画素設定による9枚の撮影データより図化したものです。
キャリブレーション撮影を行わなかった為、精度は原寸90mmの辺が81mmとなる(10%誤差)結果となりました。
撮影対象物の大きさと焦点距離(撮影距離)のバラつきによるところも大きいので、定量的な判断はできませんが、この状態のデータに対して100分の一の縮尺を当てると10%の誤差もかなりの極少数値にまで軽減できるため、用途によっては必要十分と言えることと思います。但し、これらの誤差により生じる差異を許容し難い用途の場合、本サービスのみでは限界がありますので、撮影時の現地調査段階において出来る限りのメモ作業を並行されることをお願いいたします。
サンプルデータとして、90mm×180mm×10mmの陸屋根形状をもつ90mm立方体を建物と見立てて撮影しました。
使用したカメラは手元にあった携帯電話付属カメラですので、接写設定や数段階のデジタルズーム程度しか操作できませんが、通常のカメラ同様にワイド端(広角端)にてブレの無いように撮影しました。当然ながら、ピンボケやブレが発生していてはワイヤーフレームのトレース作業に直接影響するため、三脚を用いても良いかもしれません。撮影の直後に画像データを拡大して角となる箇所が鮮明に写っているか確認されることをお勧めします。
撮影された画像データ9枚をもとにワイヤーフレームを起こしましたが
「キャリブレーション撮影」による調整を行っていないカメラですので
「歪」が確認されます。ワイヤーフレームにスケール(寸法)を当てる為
屋根形状の最長辺を180mmとして設定してみると、立方体の一部の
実寸90mmの辺が81mmとなってしまいました。撮影枚数を増やして、
別のアングルの画像を用いることができれば歪も軽減されます。
現地ロケハン時点で対象物の一部を採寸しておくことによりスケールを
当てはめたワイヤーフレームを決定できますので、柱の高さや、間口幅、
その他なるべく距離の長いものを採寸しておいて下さい。
キャリブレーション撮影利用方法
写真測量利用に際し、精度向上の為のキャリブレーション撮影を行います。
この作業は写真測量(以下:本撮影)に対する準備作業(補正データ取得撮影)となりますので、本撮影の条件に合わせて同等条件となるようお願いいたします。
「キャリブレーショングリッド」を撮影規模に合わせて大小2種類を用意しておりますのでどちらかを選択し、プリントアウトしたシートを4方向より合計12枚撮影します。凹凸の無い床と、三脚を用いた撮影、十分な光量を確保することが必要条件となります。この撮影時に設定された“絞り”や“焦点距離”などの条件が、本撮影に対する補正基準となりますので、慎重な撮影環境の選択をお願いします。

プリントアウトは、大小2種類のうちの一枚を環境に合わせて選択しますが、プリント時に縦横比等のサイズ変更を行うと、誤差を生じますので原寸大にて出来るだけ正確な出力をお願いします。
出力サイズの大きい方を利用される場合、設置床面の凹凸や折目等にご注意下さい。それにより(小さい方を利用される場合と比べて)精度が落ちる場合があります。
簡易測量や一定の縮尺を与えるスケールモデル用途などにはA4サイズ用紙を使用した小サイズでも十分かと思われますので、市販プリンターにて(高画質出力設定)簡単な準備が可能です。
(既存のサンプルはすべて市販のコンパクトデジカメにてA4サイズによるキャリブレーションの結果です。)

撮影作業は、プリントアウトされたシートを床に設置し4方向から撮影を行います。設置に際し、部屋の光量を十分に
確保できる平滑な床を選択して下さい。この撮影段階でのカメラやレンズの設定が本撮影の全ての基準となりますので、
本撮影と同じ“固体カメラとレンズを用いたワイド端撮影”とします。フラッシュを使用すると露光(絞り)の値が
大きく変わってしまい本撮影と大きく異なってしまいます。通常の場合は使用しないようお願いいたします。
撮影方向の4方向それぞれに対して“横長”と“左右縦長”の3種類を合計12枚撮影します。以下の画像を参考にして、
概ね45°の角度で見下ろすように撮影をお願いいたします。撮影の順番は都合の良い順番を選択して下さい。

デジタルデータは、JPEGを標準とし本撮影の環境に合わせた同等の解像度と画素数の設定をお願いします。
また、キャリブレーショングリッドの点が画像にハッキリと写ることが条件です。画像例では“角部分の点が見切れている”為補正データの取得率が多少低下しますので、余裕(余白)部分をもう少し確保されることをお勧めいたします。
このキャリブレーション撮影にて得た補正データは、以後のサービス利用に対して共有することができます。
技術協力および監修:三浦測量事務所
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